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三浦技研 内見会2006

内見会2006

2006年11月6日(月)〜8日(水)

”内見会”と称する三浦技研の社内見学会は6年ぶりということです。

午前10時集合から昼食の1時間をはさみ午後3時まで工場内をそれぞれ工程の説明を受けながら見せていただいてきました。
私どものようにクラブクラフトに携わっている者でもなかかな見ることの出来ないヘッド製作現場です。

主に三浦社長直々に直接お話され、最後は三浦サービスカーにおいて三浦専務がヘッドグラインドの実演もありました。
今回はウエッジの形成でしたが、315gあるグラインド用ヘッドを指示されたイメージと重量に仕上げていくのです。ヘッドグラインドの実演を動画で見る。

ヘッドグラインドの実演を動画で見る。

三浦社長からいただいたいくつかの話を紹介させていただきます。

内見会2006
内見会2006
内見会2006

ホーゼル溶接

三浦技研の軟鉄アイアン・ウエッジはすべてボディーとホーゼルを別々の工程により製作し、
ロフト・ライ・オフセットを特殊機械により一定な角度を保ちながら溶接しています。
ボディーにホーゼルを溶接する際、接着後のホーゼル長が0.3mm誤差が出ると機械自体が停止。
つまり、三浦ヘッドは0.3mm以下の誤差しかないということです。
何故、0.3mmを誤差の限界するかはヘッド重量の均一ができなくなるからです。

鉄へのこだわり

”玉鋼”(たまはがね)を知っていますか?
砂鉄を10t木炭を13t、10日燃やしてできた物から800kgしか取れない密度の非常に高い鉄のことです。 この玉鋼は日本で認定されている刀鍛冶に配給されています。
他の者では入手できない鉄なのです。 三浦技研では鉄の段階から細かな打ち合わせを製鉄所と行い、この玉鋼に近い鉄を作っています。

密度

軟鉄の密度を上げるには低温で叩く。
密度が高くなれば比重が重くなり、重量の決まっているアイアンヘッドを作ると小ぶりになる。

冷やす

1,300度に加熱された鉄を丸棒と呼ばれる円柱形の塊にするところからヘッドの形成が始まります。
再度800度に暖められた丸棒を20tの力で型に押し込み第一形成されます。
鉄は手のかけ方で大きく出来上がりが変化してしまうのです。
当然、夏と冬では鉄の冷え方が異なります。三浦技研では夏でも冬でも鉄の組織変化が起こらないように一定の温度で鍛造されたヘッドの温度を下げています。

どちらが易しい

キャビティはスゥイートスポットの大きいためにヘッドが大きく設計されています。ヘッドが大きいということはバックスイングからインパクトにヘッドが戻ってきた時にフェイスアングルがズレやすいという危険性も持ち合わせています。
その点マッスルバックはキャビティに比べ重心距離が短くヘッドが小ぶりなためキャビティよりヘッドのブレが少ない。
例えばこのズレの少ないヘッドにトルクの小さなシャフト(スチールの様な)を装着すると、クラブが持つズレは極限まで抑え込むことができる。
マッスルバックよりキャビティの方が易しいとは一概には言えない。

ウエイト比重y

アイアンはロングアイアンからショートアイアンにかけてトゥとヒールのウエイトバランスを変化させている。
ロングアイアンはトゥに比重を置き、ショートアイアンはヒールに比重を置く。
ショートアイアンの方がヘッドが返りやすい設計になっている。
ロングアイアンは左足にボール位置があり、ショートアイアンは右足に近づいていく。ヘッドが返る位置がアイアンの番手により違いがあるから。